2003/06/21

2003年6月21日 梅雨の間の貴重な晴れ間を利用し、
長野県飯田市にある伊那谷道中へ、ツーリングに行ってきました。

伊那谷道中は、江戸時代以降から昭和の初期に掛けての、
伊那谷の文化と歴史を再現・伝承するミュージアムパークで、
各種体験施設も充実しており、観て、触れて、楽しい伊那谷を
満喫できるとのことと、天然温泉満願成就の湯も併設されており、
とても楽しめそうと、期待に胸膨らませての出発です。


尚、文中の情報は、2003年7月現在のものです。

自宅出発は、午前7時30分頃。
写真は午前8時20分 最初の休憩に寄った、
新城市の桜淵公園です。

途中10時頃にも、道の駅「信州平谷」で休憩し、
10時38分 伊那谷道中に到着しました。
伊那谷道中は、30以上の施設が集まり、伝統工芸や
産業の歴史を見るだけでなく、色々な体験コーナーも
あります。体験は伊那谷陶芸工房、伝統工芸館、
伊那谷シルク館で可能で、グルメ派には信州そば、
五平餅、地酒の老舗が集まり、色々な味を楽しめる
のも魅力ですし、暑い夏には日本酒のソフトクリーム
がおすすめです。

本来なら園内を回って、疲れてから汗を流すところですが、
空いている内に写真を撮ろうと、
満願成就の湯
入っていくことにしました。

満願成就の湯玄関前には、1953年式の
日野ルノー4CVが飾ってありました。
なんと家の主人と同じ年式・・・主人はだいぶ、
くたびれていますが、こちらはピカピカでした(^_^)
排気量は748tと、私のバイクより少ないのにはビックリ。

玄関を入って直ぐのフロントです。
靴は鍵付きの下駄箱に入れます。
営業時間は 平日:AM11:00〜PM9:00 
      土・日・祝:AM10:00〜PM9:00
料金は、大人(中学生以上) 600円。
小人(小学生以下) 300円
シルバー(65歳以上) 500円です。
私達はお得な、伊那谷道中と温泉のセット券1,700円
(入場券のみは1,300円)を購入しました。

フロントの左側は、お土産売り場になっています。

伊那谷と言われる位ですから山の中。向こうに見える
やぐらの上の、展望台が駐車場の高さです。お風呂へは
回廊を降りて行く感じで、窓から見える日本庭園が綺麗です。
   

右側にある外の縁台には、松明(たいまつ)も
セットしてあり、夕方お風呂上がりに、ここで飲む
ビールはさぞかし・・・と思わせるロケーションです。

お食事・休憩コーナーです。
右奥のお座敷には金屏風が・・・600円の温泉には
見えませんね。
ちなみにお得なセット料金があり、
以下のようになっています。

生ビールセット(入浴料+生ビール
+ちょっとつまみ)・・・800円
(利用期間・・・5月より10月まで)
食事セット・・・1,120(いいふろ)円
(利用期間・・・通年:平日のみ限定)
入浴+食事+生中セット・・・1,500円(利用期間・通年)


明るく綺麗な脱衣場です。
ロッカー容量が大小2種類あり、ヘルメットやかさばる
ジャケット等、荷物の多い我々ライダーにとって、
嬉しくなるロッカーです。

洗い場と内湯です。

こちらは本日男風呂となっている天狗風呂で、
天狗風呂では内湯(香り風呂)、露天風呂があります。

内湯の中には、こんな巨大な岩がありました。

反対側へ回ると、岩の上から勢いよくお湯が出ていました。

巨岩を配した露天風呂です。
地下1300mの厚い岩盤の下から湧出してくる
深層熱水型温泉だそうで、良質で湯量が多く、
ミネラル成分の劣化が少ないため、各種の高い
効能が期待できるそうです。


露天風呂に入って、目線の位置で撮ってみました。
お湯はヌルヌル感のある、肌がツルツルになるような
泉質で、とても気に入りました。
ここは男風呂ですが、日替わりで交代になっていて、
本日女風呂になっている、龍神風呂は内湯、露天風呂、
打たせ湯、洞窟風呂という構成です。
また、洞窟風呂は南信州一の大きさだそうです。

露天風呂からの、池と庭の眺め。なかなか良かったですよ。

お風呂から出て池を眺めていると、
鯉がいっぱい寄ってきました。

伊那谷道中入口前にある、
レトロなボンネット型バスの前にて。

最初に入ったのは中馬館と言う、馬屋と民家が一体に
なった建物で、中馬とは農民によって行われる駄賃馬
(自分馬)による運送業のことで、かって中山道の脇街道
であった「伊那街道」は、別名「中馬(ちゅうま)の道」と
呼ばれ、一日千頭もの中馬が行き交うほど繁栄したそうです。
ガイドのお姉さんの話がとても面白く、ためになります。

玄関を入って直ぐ左が馬屋になっていて、お馬さんが
リアルで良くできているなぁ〜と感心。

ちょっと100年前にタイムスリップ。
それにしても似合わないツーショット(^_^)

園内には、レトロチックな食べ物屋さんもあります。

展示蔵では、昭和13年頃のポスター展が開かれていました。
上の写真を主人が撮った訳は、義父が上のポスターのとおり、
海軍の志願兵(予科練)だったためです。

園内は川の両側に建物が、街道に沿って並んでいる
ように造られ、自然もいっぱいで、鹿やウサギなどの
小動物と、ふれ合うコーナーもあります。

よく手入れされた庭に、季節感を感じさせる菖蒲が綺麗でした。
   

園内周遊の杜のポッポです。私は花を見ながら
歩きたかったので、乗りませんでしたが子供連れ
には好評でしょうね。

伝統産業の紙漉きと染色が体験できる、伝統工芸館です。

地酒喜久水のお店、喜久水館です。
入口が樽を横にしたトンネルになっていて、
昔見たタイムトンネルと言う、テレビ番組を思い出しました。

杜氏たちが仕込みの真っ最中。
   

地酒喜久水の試飲コーナー。あまりに勧めるので
一口だけ(^_^)頂きましたが、あまりの美味しさに、
次回は絶対車にしようと、堅く心に誓うチーコでした(笑)

こちらは伊那谷の特産品を売るお店。
馬肉の薫製を試食しましたが、バイクなので(要冷蔵)
買って帰れませんでした。
代わりに蜂の子の瓶詰めをお土産にしました。

伊那谷民族展示館です。
かって大平宿は、中仙道と伊那街道の中継地点として、
江戸時代から明治にかけて栄えたそうですが、
昭和45年に無人となったそうです。

この展示館では企画展をやっていて、木地師の道具や、
昔の農具などが展示されていました。

こちらはシルク館で、お蚕さんからシルクが出来る
までを、昔の機織り機等を使い、実際に体験する
ことが出来るようになっています。

生後12日目のお蚕さんです。

桑の葉を一生懸命食べています。
小学校4年の時に育てて以来、うん十年ぶりの再会です。

生まれて26日くらい経つと、桑の葉を食べなくなり、
まゆを作り始めます。

昔の養蚕の様子が、勉強出来るようになっています。

カワイイですね〜〜まゆ玉を使った
人形作りの体験コーナーです。

陶芸工房にて、お皿に絵付けをする仲のいいカップル。
いいなぁ〜〜絵心のある人は・・・

販売もしていますが、バイクなので割れ物は持って
帰れません・・・と言うのは表向きの理由で、
本当は焼き物の価値が分からない?

展示館は古い建物を移築したもので、年寄りには
懐かしく、若い人には温故知新で、めずらしいでしょう。

手入れされた庭には、ブルーベリーが綺麗に色付いていました。

展示路の突き当たりは池をぐるっと回って、
川の反対側を戻っていきます。

午後12時48分 歩き疲れて、お腹が空きました。

手前は主人が注文した、ざるとろろそば大盛り1,100円。
向こう側は私が注文した、ざるとろろそば750円。
普通のざるそばは650円。大盛りは1,000円でした。

落ち着いた雰囲気の店内。

お味の方は? うまいっ!!!さすが手打ち。
はっきり言ってこれはお勧めです。入場料を払ってでも
食べに来たくなる味、と言えばおわかりでしょうか。

食事の後で見学した、伊那地方の伝統工芸、水引工芸館。
こちらでも職人さんが実演をやっており、
制作体験をすることも出来ます。

水引工芸が美しい、結納飾り。

こちらの絵も水引工芸で出来ています。

園内の街道風景。

昔懐かしい駄菓子屋さんがありました。
   

店内には懐かしいお菓子がいっぱい。

こちらは丸萬醸造本舗と言って、農林水産大臣賞を、
6年連続で受賞したと言う、信州味噌のお店。
5つ以上は送料無料になるとのことで、
お土産に送ってもらいました。

木工工房ねんねん。伝統のろくろ細工の木工体験もできます。

店内には色々な種類の木工品が、所狭しと並んでいます。

出口の前では記念切手や、絵はがきの出張販売があり、
私も信州限定の記念切手を、お土産に買ってきました。

午後1時50分 来るときに通ったR153ではなく、
そばを買って帰るため、R151で帰ることにしました。

飯田市の隣下條村は、タレントの峰竜太さんの故郷。
こんな看板が出迎えてくれます。

午後2時10分 下條村にある道の駅、
「信濃路下条・そばの城」に到着。

峰さんが手にしているのは、新発売の「竜太やきもち」
故郷の村おこしに一役買っています。

みどりのやきもちまでありました〜(爆)
暑くて喉が渇いていたので、先にソフトクリームを食べてしまい、
これは食べることが出来ませんでした。
どんなお味かは、次回の時に取っておきましょう。

余談ですが、峰さんのプロフィールに、NHK「銀座わが町」で
念願の俳優デビュー
を飾る。「銀座わが町」で海老名美どりと初共演。
とありますが、銀座わが町(1973年4月4日 放送開始/総合テレビ
作:小野田勇/出演:原田大二郎 島田陽子 中村玉緒 
三木のり平 森光子 フランキー堺 宇野重吉
)にはデビューしたての、
竹下景子さんも出演しており、主人曰く「なんで竹下景子でなく、
海老名美どりなの〜〜、オレなら絶対
竹下景子!」と言っております。
最近のパロマのCMで、「竹下景子も小じわが多くなって、
老けたなぁー」だなんて、勝手なことを言っていますが、
それはお互い様でしょ(^_^)

信濃路下条・そばの城、お土産売り場の様子です。
中にはそば道場もあって、手打ちそばの体験が出来ます。
午後2時30分過ぎ、帰宅の途につきました。
ここから自宅までは3時間程掛かりますが、
お天気が良くて何よりでした。